最高のシーズン

 前回、最悪の03年大会について書きましたが
最高だったのがその前年の02年大会。
この年は結果こそ13人中第5位。
順位だけ見れば大した事無いシーズンを送った様にも見えますが、
この年の所有馬は後にも沢山楽しませて貰いました。
 それとこの前年の01年で私は優勝し、主催者の立場から
皆に楽しんで貰いたい為にこの年は『手加減』したんです。
だからまともにやっていれば2年連続優勝だったかも・・・?

 『手加減』というのは所有馬の事。
この年のドラフト前の話題はラフィアンの岡田さんトコの「カーム」。
なんと「1歳馬が古馬との併せ馬で先着した!」というニュースが駆け巡りました。
1歳馬が古馬と併せ馬をする事自体が規格外の凄い事。
だというのに併せ馬で古馬を圧倒したというのです。
とにかく同期生が相手では稽古にならず古馬と調教していると・・・!
こいつがあと2年も稽古を積み、3歳になれば3冠も間違い無しと誰もが思ったのではないか。
が、こんな競馬界を引っくり返しそうな馬に悲運が待っていました。
2歳になってすぐ冬の調教中に凍った馬場に脚を取られ転倒。骨折。
だが岡田さんはなんとかこの馬をデビューさせたいとのコメントがありました。
ドラフトが行われる2歳5月の段階で復帰は未定。治療中のこの馬を私は指名しました。
ほとんどこの馬は期間内には計算外になる事を覚悟で。
ついでのオマケとして同じラフィアンからこんな馬もこの年にはいました。
「この馬は日本でデビューさせた後、海外のクラシックレースに挑みます。
日本で走る姿を見たい人。並びに高額な賞金を期待している人は出資しないで下さい。」
という岡田さんの声明文付きの馬がいました。
ラフィアンの高値馬は走らない。」という定説も知っていましたし
カームとセットで取ってやれ・・とばかり、この馬も指名しました。
この馬はマイネルエクソン。日本でデビューしたまでは計画通りでしたが、
「勝てない」っていうのは計算外だった様です。
4戦程、未勝利を戦いましたが勝てなくて、
海外では無く地方へ行ってしまいました。
この2頭を所有し、実質8頭で挑んだ02年大会でした。
で、この残り8頭の中に3頭も重賞勝ち馬が潜んでおりました。
後の菊花賞ザッツザプレンティ
短距離重賞3勝で小倉1400・2歳レコードホルダーのゴールデンキャスト
そして中長距離重賞3勝のサクラセンチュリー
実にこの3頭で重賞8勝!凄いでしょ。
でもこの3頭。期間内に勝った重賞はザッツのラジ短ひとつだけ。
ゴルキャとセンチュリーは期間内に骨折。
だから5位。。。