一口馬主

 今回はPOGからは外れるが、『一口馬主』について書こう。
01年の秋から02年まで、なぜか馬券が大当たりを連続!小型乗用車が新車で買えるぐらいは貯まった。
その勢いで『一口馬主』にも挑戦したのである。
最初に所有したのはアグネスワールドの初年度産駒となるプリティグリーン'02の牡馬。
こいつを安い当歳時に投資した事から始まり、どうせなら早くデビューする2歳馬も欲しくなり、
ドリームウェル×アカンテの'01牡馬も投資する事になった。
いきなり2頭も買ってしまったので、正直、費用は大変であった。
私の投資馬の選び方の基準はこうだった。
1:すぐに繁殖に落ちない牡馬を選ぶ。
2:まだ結果の出ていない新種牡馬産駒を安い内に選ぶ。
3:芝・砂オールマイティな馬を選ぶ。
以上、3点からである。
かなりPOGとは違う馬選びである。
ダービーなんてデカイ事は言わないから、1勝出来る馬でいいのである。
だが、2頭共、デビューすら出来ずに引退していった。
こういう馬達はその後、どうなったかも不明である。
安い馬を買うとこうなる。
故障とか起こし、治療代がかかるとこの先の予想される戦績からはペイ出来ないと判断されるとすぐ引退。
かわいそうな馬達である。
これがほとんどのサラブレッドの運命である。
レースで活躍しているのは、ほんの一部の馬に過ぎないのである。
 
 私は一口馬主をやる前に、経験者の人から色々と情報を聞き出していた。
仕事での取引先の会社の社長さんで、社台レースホースのクラブに入会している人である。
私が投資した馬とは額が違う馬ばかりである。そりゃ、なんてったって社台の馬だから。
重賞馬も何頭も所有している人である。
毎年、10頭買うそうだ。すると1頭ぐらいは当たりが出る。
そうすると10頭分の投資額がペイ出来るらしい。
つまりその人は儲かってはいない。プラマイゼロで馬を所有して喜んでいるだけである。
社台の馬でもそうらしい。
けど、その社長さんが言うにはラフィアンの馬ならかなり楽しめるよ・・・との事。
安い投資額でそこそこの活躍が見込めるそうだ。
その事を一口馬主を始める前に聞いてはいたのだが、
自分の馬の名前に「マイネル」とか「マイネ」が付くと
いかにも『一口馬主』の馬って感じで嫌だったからラフィアンには入会しなかった。
けど・・後の祭りである。
競走馬は走ってこそ。デビューしてくれなかったら投資の意味は無い。
まして牡馬を選んでしまったから、どこかに消えてしまった。
牝馬ならその仔馬でも応援する楽しみでもあったかも知れないが・・。
やはり一口馬主と言っても金はかかる。
お金に余裕があるなら『社台RH』、無いなら『ラフィアン』って事だろう。
 
 だが、意外な繋がりを発見した。
今年の私の所有馬の中に、なんと私が入会していた一口クラブの馬が1頭いたのである。
ドラフトの時点では馬主は不明だったので解らなかった。
それはミルシャイニー(シンボリクリスエス×ミルレーサー牝馬)。そうあのフジキセキの半妹である。
しかも結構安く、私でも投資出来そうな金額での募集馬だったらしい。
POGで選ぶ様な馬を実際に投資出来るチャンスだったのに・・・チッキショ〜ゥ!!
良血だが、ミルレーサーが高齢になり、ラストクロップであった事と、
小型の牝馬だった為に安い募集額だったらしい。
だが・・・ここの募集馬と知っていたらPOGで選んだかと聞かれると・・???
やはり安い一口馬主用の馬は(良血なら尚更)何か欠点があるのではないかと思える。
けど、こんな馬、やはり投資したくなる。
だってミルレーサーの仔の馬主になれるチャンスは滅多にないからね〜。
例えデビュー出来なくても「フジキセキの妹に投資してたけど・・」なんて言えればカッコいいじゃん!